みきみに@アフリカの徒然日記

官僚を辞め、NGO職員としてアフリカ駐在中。読んで心穏やかになる記事を書いていきたい。

アフリカでの映画鑑賞記録:『ミッドナイト・イン・パリ』

週末は最低1本は映画を見ているし、折角だから映画を見た感想をまとめてみようと思う。今回は大好きな映画で何回か見ている『ミッドナイト・イン・パリ

 

この映画は2011年のパリで撮影されたアメリカ映画。脚本・監督はウディ・アレン。彼はアカデミー賞に24回もノミネートされており、最近だと『ブルー・ジャスミン』とかもよく知られた映画。『ミッドナイト・イン・パリ』もアカデミー賞脚本賞を受賞している。

 

私のこの映画の好きなポイントは二つ。

推しポイント1:映像と音楽がとても綺麗

これは、日本にいたときに見たときから好きだったポイントだけれど、アフリカに住んでいるからか、更にこのパリの美しさに惹かれる。特に「パリは雨のときが一番良い」というのが素敵だなーと思う。パリはいったことがないのだけれど、チェコプラハを旅した時に、本当に雨が素敵だと思った。もちろん旅行でひととき訪れるだけだからこそ、雨の似合う町と感じられたのかもしれないけれど。街並みと雨がリンクして、なんとなくノスタルジックな感じが演出されるのがとても素敵。

推しポイント2:人々は「現代」を否定して、過去にあこがれを抱くというテーマ

アメリカに住む映画の主人公は、「ノスタルジックショップ」を営業する店主が登場する小説を書いている。パリにはフィアンセとくるのだが、どうも感性の部分があっていないようだ。パリの夜の街を歩いていると0時の鐘とともに、過去からきた車が目の前に現れ、誘われるがままに乗り込む。すると過去にタイムスリップし、ヘミングウェイピカソの生きた時代にタイムスリップ。その時代に取りつかれ、自分の書いた小説を自分のあこがれる「過去の」作家に読んでもらい批評をもらったりする。

そんななか一人の女性にひかれる……。あまりにも書くとネタバレになるのだが、最後にはこの女性と、さらに「過去」にタイムスリップする。

そして主人公は気づくのである。人々は自分の生きている時代を否定して、過去にあこがれを抱くのだ…ということに。こういう場面の"denial"とか"nostalgic"とかいう単語に惹かれてしまう。

 

何となく今に不満を抱いている…そんな人ってほとんどだと思う。自分の今生きている時代が完璧だ…なんて早々思えることではない。別にこの映画は「どう生きるか」とかを教えてくれるわけではない。でも何となく、今もいいかもな、と思わせてくれるし、綺麗な映像と音楽が少なくともこの映画を見ている時間を肯定してくれる。