みきみに@アフリカの徒然日記

官僚を辞め、NGO職員としてアフリカ駐在中。試行錯誤する日々を気ままに記録

「こんなはずじゃなかった」「仕事辞めたい」「転職したい」と思った時に考えるべき3つのこと

ずっと目指していたはずなのに、目指していた場所はここではない気がした。NGOでアフリカに駐在している今、時々ふと心に浮かぶ思いがこれ。

トットちゃんとトットちゃんたち」を読んで、貧困で学校にも通えず、食事も十分に食べられない子どもたちの存在を知り、衝撃を受け、何とかしたいと思ってから早10年。受験勉強でつらいな、と思った時も、「自分がこの勉強をすることで、将来、勉強したくてもできない誰かが勉強できるようになるなら、やりがいがあるかもしれない」と自分を鼓舞した中高時代。大学の勉強もサークルも、自分の選んだものはやはり、紛争や貧困で苦しむ人々の状況を改善する、これにつながるものだった。「やりたいことがすごく明確だよね」と友人にも言われていた。

そして私は今、何年も自分がやりたいと思っていた仕事に囲まれている。仕事は楽しいし、ふと自分の目の前をみて、ここが自分のあこがれていた場所だったんだと気づくこともある。

でも、同時に思うことがある。「ずっと目指していたはずなのに、目指していた場所はここではないのではないか」と。すごくもやもやするので、こういうときの考え方を整理したい。自分は、「転職したい」「仕事辞めたい」と思っているわけではない。でも一度転職したことのある身としては、そう思っている人にも参考になればうれしい。

 

1:「目指していた場所」の全体像を思い描けていたか


これは、私が今「自分が目指していた場所と違うかも」と思う一番の原因なのではないかと思っていることである。私は結構「紛争や貧困で苦しむ人々が少しでも安心して生活できる環境を整えること」に強い関心を抱いてこれまで色々と選択してきた。学部だって、サークルだって、自然と関心があるものに惹かれていった。それは正直な気持ちだったし、仕事として選択したことを間違っていなかったと思う。でも、当たり前だけど人生はそれだけじゃない。学生の時は、勉強したり、就活したり、「仕事」を選ぶことに集中する環境にあった。でも、実際「仕事」を始めてみると、「家族と一緒に過ごせるか」「自分の好きなものが食べられるか」とか、自分にとって、「仕事」とは別の軸だと思っていたことの重要性に気づく。「こういう仕事・活動がしたい」それは文章で言えたとしても、その文章から抜け落ちている、様々な人生がある。だから、「こういう仕事・活動がしたい」じゃなくて、「こういう人生がよい」ということをやっぱり具体的に思い描くべきだと思う。そのときに、文章にするとやっぱりなんか抜け落ちる部分がある気がするから、映像として思い描いてみたり、絵にかいてみたり、1日の時間軸で考えてみたり、年単位の時間軸で考えてみたり、色々な角度から自分の「好きな人生」を思い描くべきだと思う。そうすると、たくさん、自分がこだわりをもっているポイントに気づける。

(自分の場合、今、仕事は自分にとてもフィットしていると思う。でも私にとってやっぱり家族とか好きな人と生活できることってとっても大事なことであることに気づくことができた。それなら日本からできることを探してもいいかもしれない。でもやっぱり現場にいることがどうしても捨てられないほど大事なら、スカイプをたくさんしたりして、うまいバランスを見つけられるかもしれない。何が自分にとって大事かを具体的に、いろんな時間軸で一回整理する時間をまた改めてとってみよう。)

 

2:「目指していた場所」は「どこ」ではなく、「達成したいこと」であったか。


これも一つ重要なポイントだと思っている。「○○で働きたい」「△△がやりたい」。それでは結構、たどり着いたときに「こんなものか」と思ってしまう。もちろんそこに到達するために困難なこともあるけれど、たどり着いた時にも「別に…」という感じになってしまうのである。逆に「●●を達成したい」「▲▲という状況をつくりたい」というように、達成したいことに目標を据えると、もちろんなかなか達成できないことも多いけれど、熱量がこもると思う。もし自分が今思っている「○○で働きたい」を「●●を達成したい」に落とし込むことができなかったり、落とし込んでも自分がやりたいと思えなかったりしたら、それは実は大してやりたいことではないのかもしれない。あと、「○○で働きたい」で続く場合とか、好きな人生が送れる場合もあるとは思う。それは本当にその場所が好きなとき。そういう場所を見つけられたら、それはそれで幸運なことだと思うし、良いことだと思っている。

 

3:単に「進みたい道を見つけている途中」にいるだけなのではないか


1,2の「振り返り」系とは少し違う観点だけれど、「自分の目指している場所はここではないのではないか」と思った時に、単に「自分の好きな場所を見つけている途中だよ!」と心を軽くすることもできる。「ああ、この環境に一生いたい!」なんて思うことなんてそうそうないだろうし、変化があるから楽しいと思う人も多いのではないかと思う。だから毎回迷いはあって当然。色々試して、「ここはとっても自分にフィットしているけれど、ここはちょっと自分には合わないかも」、みたいなところを徐々に軌道修正していって、どんどん自分にフィットさせていく。気に入らないところがあるならそこは見て見ぬふりをするのではなく、できる範囲で改善していけばよい。(ここで、「仕事を辞めたい」と思っている人は、本当に仕事を辞めることが、自分が好きな道を歩むために必要なことなら、辞めればよいのだと思う。)別に自分の選択が間違っているわけではなくて、「途中にいるだけなんだよ!」と考えると、自分のとれる選択も幅が広がるし、軽やかに進んでいける気がしている。

ここまで書いてきて、少し心のもやもやが晴れた気がする。これから、自分の人生に当てはめていって、色々と考えてみることにしよう。

それでは、今日も良い1日になりますように!